3つの安心感

被災した子どもたちが安心感を育むことが、最優先の必要な体験です


1,余震のとき、こうすればいいよという防災の安心感

学校が再開されたら、<専門家(建築家)の危険度診断で、校舎は震度7以上でも壊れないということがわかっていますよ。>とはっきり伝えてほしいです。そして、どんな避難行動が適切かを教えます。机の下に身を隠し机の脚をしっかりもつのはどうしてなのか、耐震性が弱い建物だと、落ち着いて、外にでる方がいい、ということなど、これは防災の専門家の知恵も集めてメッセージを送りましょう。それでも、阪神淡路大震災で震度5強を体験した私は、自分のからだが思うように動かせなかった経験があります。そのような知識をもつことも対処になります。

 

2,心とからだの変化についての安心感

大変なことを体験すると心とからだにいろいろな反応が起きます。でもそれは大変なことを乗り越えようとがんばっているのです。とても自然なだれにでも起こる反応なんです。それぞれの反応にはこうすればいいよという方法があります。ひとつの例ですが、みんな余震に備えてからだをカチコチにしているかもしれません。それはとっても自然なことです。それにはからだをほぐしリラックスいろんな方法があるよ。先生とやってみよう! といったことです。

 

3,いつも先生がそばにいるよという安心感

困ったことがあったらいっしょに解決するよう考えようね。いつも先生がそばにいるよ。つらかったらがまんしすぎないで、先生にいってくれたらいいんだよ。先生にだってわからないこともあるけど、そのときは、いろんな専門家にもどうしたらいいか聞いてみるからね。

 



3つの安心感は、高橋哲さんの提案です。私なりに、自分のことばで、3つの安心感を整理してみました。私たちは、身近にいつもいる教師が、子どもたちの心のケアのキーパーソンだと思っています。私たちは、教師のみなさんを応援します。

 

(冨永良喜)

 

(補足)
熊本地震は、「本震以上の余震はない」というこれまでの「防災の安心感」を打ち砕きました。2016年4月14日21時26分に、熊本県熊本地方を震央とする、M6.5の地震が発生し、最大震度7が観測されました。さらに、4月16日1時25分に、同じく熊本県熊本地方を震央とする、M7.3の地震が発生し、再び最大震度7が観測されました。気象庁は同日、後者(16日未明)の地震が本震で、前者(14日)の地震は前震であったと考えられるとする見解を発表しました。1の「防災の安心感」をみなさんにお届けするためにも、このサイトには、防災の専門家にも多く呼びかけ人になっていただこうと思っています。

 

(冨永良喜)